第135回
更年期のみかた
開催日:2022年7月28日(木曜日)
座 長:中山 健夫
京都大学大学院
医学研究科社会健康医学系専攻 健康情報学分野教授、
当協議会 理事長
講 師:江川 美保
京都大学大学院医学研究科 婦人科学産科学 助教
コメンテーター:
森谷 敏夫 京都大学名誉教授 ㈱おせっかい倶楽部代表取締役、当協議会理事
菊池 夏樹 高松市菊池寛記念館名誉館長、文藝春秋社友
ナビゲーター:上本 尚寛
元日本生命保険相互会社、当協議会事務局統括補佐
今回のテーマは
「更年期のみかた」です。
子どもを産み出す機能をもっている女性の身体では、卵巣からのホルモン分泌がライフステージを通してダイナミックに変化し、その変化はしばしば心身両面の体調や生活に影響を与えます。平均的には 50 歳前後で卵巣が寿命を迎え、機能が停止してしまうのが「閉経」です。閉経の前後 10 年間を「更年期」と呼び、その期間に出現する不快な心身の症状により生活に支障を来した状態が「更年期障害」です。更年期障害を引き起こす主な原因はエストロゲンの急速な減少という身体的変化ですが、症状の程度は心理社会的ストレスをはじめさまざまな要因の影響を 受け、個人差も大きいものです。また、閉経によりエストロゲンの守りがなくなると 骨粗鬆症や動脈硬化が進行しやすくなります。更年期に自分の健康を大事にしてライフスタイルを整えることの意義が人生 100 年時代においてますます大きくなってきています。更年期障害の治療法・対処法に加え、更年期女性の味方になる見方についてお話いただきました。
